ButterflyのRecipeコンポーネント

こちらの記事では、Butterfly(ver 0.0.05)のRecipeコンポーネントについて調べたことをまとめています。

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Recipeコンポーネント

Butterfly(ver 0.0.05)には2つのRecipeコンポーネントがあり、こちらのコンポーネントで計算エンジンであるOpenFOAMのソルバーを指定しています。

ソルバーは、計算の目的に応じて選択するもので、ざっくり言うと定常・非定常どちらの解析を行いたいか、熱を考慮したいか等で選択します。OpenFOAMでは多数の標準ソルバーが用意されており、その中の一部のソルバーがButterflyではコンポーネントとして用意されています。

Butterflyを用いてCFD解析を行う際に知っておくと理解が深まると思うので、下の記事に載せている参照サイトをもとにまとめました。

Heat_Transfer_Recipe

Heat_Transfer_Recipeコンポーネントでは、buoyantBoussinesqSimpleFoamをOpenFOAMソルバーに指定しています。
OpenFOAMユーザーガイドによると、こちらのソルバーについて下の説明があります。定常状態を解くソルバーで、非圧縮性流体の浮力・乱流用とのことです。

Steady-state solver for buoyant, turbulent flow of incompressible fluids

https://www.openfoam.com/documentation/user-guide/standard-solvers.php#x32-135000A.1

こちらのコンポーネントは、熱についても解きたい場合の使用が適していること、定常状態を対象にしていることがわかりました。

Steady_Incompressible_Recipe

Steady_Incompressible_Recipeコンポーネントでは、simpleFoamをソルバーに指定しています。
OpenFOAMユーザーガイドによると、こちらのソルバーについて下の説明があります。こちらも定常状態を解くソルバーで、非圧縮性・乱流用とのことです。

Steady-state solver for incompressible, turbulent flows

https://www.openfoam.com/documentation/user-guide/standard-solvers.php#x32-135000A.1

こちらのコンポーネントは、Heat_Transfer_Recipeコンポーネントよりもシンプルで、気流のみを解きたい場合に使うことが適していることがわかります。

以上、Recipeコンポーネントに関するまとめでした。

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